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2003年8月26日

'03年 ラ・ウニオン国際フェスティバル
コンクール初の日本人参加

'02年ラ・ウニオン国際フェスティバルに招かれた小松原庸子は、開会の辞を述べる大役を果たし、又舞踊団としては“血の婚礼”を上演し、一大センセーションを巻き起こしたその記憶が未だ鮮明に残るラ・ウニオンの今年8月。

同フェスティバルにおいて毎年開催されているスペインで最も由緒ある第43回コンクールに歴史始まって以来、始めて日本人の南風野香、平富恵('02、'03年と彼女達はスペイン舞踊振興マルワ財団主催のコンクール優勝者。)が参加し、審査委員及び各方面の人々を驚嘆させた。

今回彼女達はスペインに於いて初めて個人として参加。セミ・ファイナルに選ばれその全てを尽くし夫々が違った個性を発揮し、フラメンコを愛する国の観客の注目を浴び素晴らしい評価を得た。


ラ・ウニオンについて
XLIII FESTIVAL INTERNACIONAL DEL CANTE DE LAS MINAS DEL 6 AL 16 DE AGOSTO DE 2003
  http://www.cantedelasminas.org/

フラメンコ・サイト『JスパHP』には二人のインタビュー記事が掲載されています
  http://www.jspanish.com/jfla/interview/interview5.html


ラ・ウニオンイメージ フェスティバル、コンクール会場となっている
“メルカド・フローレス”の模型を見て、
記念写真の小松原庸子。
   

ラ・ウニオンイメージ ラ・ウニオンイメージ
テレビ取材を受ける二人 二人の最終チェックをする小松原

ラ・ウニオンイメージ ラ・ウニオンイメージ
コンクール出演順トップに踊った平 富恵
ホセ・マヌエル(フェスティバル・ディレクター)と小松原
踊り終えた平 富恵/これからの出番を待つ南風野 香
楽屋にて

踊り終えた南風野 香
ホセ・マヌエル(フェスティバル・ディレクター)
スペインのマネージャー、マリア・テレサ・ヒメネス
ラ・ウニオンイメージ
   

ラ・ウニオンイメージ ラ・ウニオンイメージ
特別賞を受けた南風野 香 特別賞を受けた平 富恵

写真・現地取材/志風恭子
写真/彼末詩郎



 現地取材報告

2003年8月15日。スペイン東部、ムルシア地方のラ・ウニオン。

かつて鉱山の町として栄えたこの町の中心にそなえる昔の市場が今は“カンテの殿堂”として、スペインでも一、二の歴史を誇るフラメンコ・コンクールの会場だ。
第43回カンテ・デ・ラス・ミーナス国際フェスティバルの中心となる、このコンクールの準決勝は13日からの三日間にわたって行われた。今年の出場者の中で最も注目を集めた二人が、この日登場した。小松原庸子舞踊団員の南風野香と平富恵である。
コンクールはじまって以来の日本人セミファイナリストとして現地の新聞にも大きく報道されたので、プレッシャーもあっただろう。が、それをみごとにはね飛ばし、素晴らしい舞台をみせてくれた。

この日のトップバッター、平富恵は深紅の地に黒のレースをあしらった伝統的なバタ・デ・コーラで登場した。カスタネットをみごとにつかいこなし、バタを美しく舞わせ、シギリージャスを踊る。その風格。マティルデ・コラルやミラグロス・メンヒバルに代表される、セビージャ派とよばれる女性舞踊の粋を、日本人舞踊家がみせてくれるなどとスペイン人の誰が想像しただろうか。歌をゆっくりと刻んで、女性らしく優美でしっとりした舞踊。鳥肌がたつくらいの感動だ。客席もしーんとして見守っている。識者も、ファンも、みなが驚いた。それくらいすばらしい舞台だった。

この日のラストをつとめた南風野香も健闘した。茶色の衣装にレモンイエローのブラウスをふわっとまとい、もともと鉱山の歌であったタラントを見事に踊りきった。
上品で繊細な動きがこの人の持ち味だ。ポーズの美しさはどうだろう。ほれぼれしてしまう。この人が日本人?そうだとわかっていながらも信じられない気分だ。クラシックバレエで鍛えた細く、しなやかな身体がスペインの舞台に舞う。文句なく美しい。

二人の、フラメンコと真摯に向き合ってきたその心がそのままあらわれたかのような静謐で美しい舞台に、感動したのは私ばかりではない。この夜、何人の人から声をかけられたことだろう。フラメンコ舞踊家、批評家、研究家、新聞記者、ファン、観客たち...。みな声をそろえて彼女たちを絶賛した。

「とにかく素晴らしかった。驚嘆した。日本人であそこまで踊ることができるとは」
二人の師、小松原庸子氏が、本場スペインから遠く離れた日本の地で、長年フラメンコとまっこうから向き合い、愛し、いつくしみ、学び、教え、はぐくんできたものがここに開花したのだろう。

同じ日本人の、フラメンコを愛する者として、素晴らしい舞台をみせてくれた二人に心からのありがとうを。あなたたちを誇りに思います。そして彼女たちの前を歩いてきたたくさんの先輩たちにも深い感謝を。

フラメンコ・ジャーナリスト
志風恭子




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