今年は、日本が、かつて経験したことがないような未曽有の大震災に遭遇しました。被災地の皆様の想像を絶するような深い心の悲しみを思い、また繰り返し報道される現地からの悲惨な映像に胸が痛む毎日でした。私達に出来ることは、フラメンコを通して日本に元気を取り戻すことと考え、今年の「真夏の夜のフラメンコ」は、スペインの仲間達の応援により、チャリティー公演として、大勢のお客様にご来場頂きました。
その数日後、私達は名古屋の支援公演をはじめ、福島県いわき市の避難所となっているスパリゾート・ハワイアンズや仙台市内にも参りました。被災地の方々は、あのような大震災を経験したにも関わらず、ご年配の皆さんにも、たくさんの拍手を頂き、「とてもパワーが出ました」とおっしゃって下さり、私達のほうが、涙がこぼれそうになりました。東北でフラメンコを教えていらっしゃる先生方も、前向きに生きていらっしゃり、皆さんとご一緒に踊って、友好を深めて参りました。
今後も、微力ではありますが、末永く支援活動を続けていきたいと考えております。どうぞ皆様、今後ともよろしくお願いいたします。
2011年9月
小松原 庸子