小松原庸子スペイン舞踊団

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Espanol yoko komatsubara

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小松原庸子 小松原庸子
フラメンコとの出会い そして現在に至るその足跡


[小松原庸子プロフィール]
東京生まれ

国内のみならず、海外でも輝かしい成功を収め、現在も世界で活躍している。 1961年より開催されているスペインで最も権威あるウニオンのカンテ・フェスティバルで開会の辞を述べるプレゴンに選ばれたことも。

写真/大森有起 



 幼いころから楽屋が遊び場 常盤津師匠を父に持ちバレエと芝居に生きた青春時代


日本舞踊 「両親はもとより、親戚がみな歌や踊りなど邦楽関係というアーティスト一家。小さいころから楽屋を遊び場にして育ったんです。ですから私と兄も勉強より毎日お稽古の方が大切な日課でした。」

小松原の芸歴は、まず日本舞踊からスタートしました。「うつぼ猿」の舞台に立ったのは5歳のとき。花道から舞台に駆け出していく猿役なのに、お母さんの姿が目に入ったとたん、お母さんのほうに走っていってしまった、というほほえましいエピソードが残っています。早くから女優を目指していましたが、映画学校に行った兄の「これからの演劇にはバレエが必要だ」という言葉に影響され、15歳からはひたすらバレエに打ち込む日々が続きました。

「最終的にバレエは断念しましたけど、クラシックバレエの基礎を徹底してやったことは私がのちにフラメンコをするうえで本当に役に立ちました。クラシックバレエにおける基本は、すべての踊りに通じますね。今ではスペインでもほとんどのフラメンコダンサーがクラシックバレエを勉強しているくらいですから」

日本舞踊その後俳優座に入り、自分達の劇団を創立し舞台作りから衣裳、照明、制作にいたるまでの舞台芸術のすべてを学んだ事が、大きな財産となりました。

「小さい頃から芸能の世界に育ったことと、バレエや芝居の世界を肌で知ったこと。そして様々な人生の経験が今日の私のフラメンコ人生を創り上げた事と思っています。」


 「踊りは心だ」というフラメンコの真髄を教えてくれた 恩師エンリケ先生との出会い


恩師エンリケ先生と小松原がフラメンコと出会ったのは1959年のこと。来日したピラール・ロペスの日本公演に衝撃を受け、本場スペインでのフラメンコ修行を志して旅立ちました。そんな小松原に、フラメンコの真髄を教えてくれたのがエンリケ・エル・コホ先生。当時住んでいたマドリッドまで評判が届いていた天才的なマエストロ(師匠)で、初めてその踊りに接したときから、エンリケ先生の踊りのとりこになってしまいました。

「私は初めてお会いしたときはもう50代で、目や耳が悪く、足も不自由な方でした。でも、ステージ袖から舞台に出てきた瞬間から観客をひきつけ、涙が出るくらいすごいんです」

決して「ああしなさい、こうしなさい」と教えてくれないエンリケ先生のレッスンは、ただ先生の踊りを見て私自身がいろいろ考え、覚えるだけ。小松原がそんなエンリケ先生から学んだ最大のことは「踊りは心である」ということでした。

「自分の人生で積み重ねてきた、自分にしか出せないことを、舞台人としてどう表現するか。それを表現できることがいちばん大切だということを先生に教わったような気がします」

2度のスペイン修行を経て帰国した小松原は、「小松原庸子スペイン舞踊団」を結成し、やがてエンリケ先生を招聘。エンリケ先生は来日公演でフラメンコの真髄ともいうべき迫真の踊りを披露し、それまであまりフラメンコになじみのなかった日本の観客にも深い感銘を与えました。


 スペインでも高く評価された創作フラメンコの舞台で国内外での名声を確立


LopedeVega劇場にて小松原率いる「小松原庸子スペイン舞踊団」は、30数年にわたって国内外で数多くの公演を行い、日本におけるフラメンコの発展のために果たしてきた功績ははかりしれません。1984年には、国外のスペイン舞踊団として初めてスペインに招かれて公演を行うことになり、スペインの生んだ天才画家ゴヤの作品をテーマとした創作「ゴヤ―光と影」を携えて、セヴィリャ、バルセロナ、マドリッドを訪れました。

「このときの公演は、外国の舞踊団の公演ということ、スペインでもまだ創作フラメンコが珍しかったことであちこちから注目され、これまで自分がやってきたことがスペインで受け入れられるのかどうか、今までの公演で最もプレッシャーを感じました。この舞台が成功したことで『スペイン舞踊をやっていてよかった』と、心の底から実感できましたね」

受賞風景これ以降も、スペイン公演はことごとく成功を収め、1989年にはアンダルシア文化協会より、スペイン文化を深く理解し、貢献した芸術家に贈られる「ジェラルド・ブレナン賞」を受賞。国内では1983年の芸術祭舞踊部門大賞受賞をはじめ数々の賞を受賞し、1996年には紫綬褒章を授与されました。

「日本で異文化の踊りをしていたのに、日本の政府にそれを認めてもらえたことがとてもうれしかったですね。でも、『芸で生きる』ということの本質において、フラメンコもバレエも邦楽も何ら変わりはないと思います。フラメンコを通じて、自分の積み重ねてきたことを、自分にしか出せない踊りで伝えていく。それをいつまでも大切にしていきたいですね」

幼いときから三味線の音を聞いて育ち、体に「芸人の血」が流れていることを誇りに思って芸を磨き続けてきた小松原。生きることの喜びと楽しさをダイレクトに伝えてくれるフラメンコは、これからも小松原を魅了してやまないことでしょう。

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