小松原庸子スペイン舞踊団40周年記念公演「カルメン」「ドゥエンデ・デル・フラメンコ」

スペイン公演に寄せられた記事

「小松原のドゥエンデ(妖しい魅力)」

メリメ原作の「カルメン」を、小松原がフラメンコ作品として創り上げた。我々の好みから言えば、この脚色は悪くない。最初、観客はまず神秘のベールに触れる。そして次は群舞。この群舞は秀逸だ。このおかげで我々がこれまでに観たフラメンコ舞踊の中で、最も優れた作品のうちの1つとなった。

そして何より、作品の概念、優れた照明、豪華な衣裳、丹念に作られた舞台装置、豊かな色彩が、この作品の格を上げ、説得力の有るものにしている。

公演イメージ公演イメージ

また話の運びも完璧だ。彼女は知恵、色彩感覚、演劇についての造詣の深さという面において、フラメンコ舞踊の作品に何が可能かを、私たちスペイン人に教えてくれた。

−ABC紙

日本人のドゥエンデ:美の儀式
「カルメン」「ドゥエンデ・デル・フラメンコ」マドリッド・ヌエボ・アポロ劇場

公演イメージ公演イメージ小松原庸子とその一行をマドリッドに迎えるのは、これで3度目である。今回の公演も以前に劣らず素晴らしい。とりわけ驚異的なのは、日本人が、かくも(地理的にも、文化的にも)隔たったスペインの芸術を理解する、その奥深さ、そして舞台の格調の高さである。

 

・・中略・・

 

踊りについても言わねばならない。特に群舞は迫力がある。独創的で、生き生きとした振付に、忠実に従っている。

歌も踊りもたっぷりと有る。何時もながらの美しさ、振付の妙、完璧な進行がある。そしてそれがこの作品の見所となっている。

− PAIS紙/ANGEL CABALLERO