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■ 再放送のお知らせ ■ 小松原庸子コーディネート NHK BS2 ■ USAコンサート情報 ■ 2003年2月 Washington DC & New Yorkにて、
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人懐っこい微笑をたたえるカリスマ性のあるトマティートは神様と呼ばれたカマロンの右腕であったという特別な崇拝をもって敬われる。カマロンの天才は彼の傍らに座っていた。トマティートは書物にないことを学び得た。選ばれた当時の彼はパコ・デ・ルシアに憧れる青年であった。カマロンはギターについて、またその緻密さとコンパスに精通しており、フラメンコに優れた仲間を必要としていた。 そこで、アルメリアのギタリストは好機に恵まれた。「時代の伝説」が製作された時、トマティートはわずか二十歳にも満たなかった。 間違いなく、彼の最も注目すべき経歴はホセ・モンヘ・クルス“カマロン・デ・ラ・イスラ”の晩年18年間トマティートが彼の伴奏をしていたことである。カマロンとは密度の濃いレコード製作活動を行ったり、スペインのフラメンコフェスティバルやリサイタルに随行したりしただけでなく、モントレーやニューヨークなどの重要な都市のツアーにも随行している。 彼の個人的な活動の中で、当初最も目立っているのは1984年セヴィリャのビエナルのギターコンクール、1985年マドリッドのテアトロ・アルカラ・パレスのフラメンコフェスティバル、1986年マドリッドの第5回ジャズ・フェスティバル、1991年マドリッド市の夏のフェスティバル等である。
「時代の伝説」はトマティートがカマロンに伴奏しているLPのシリーズの1枚目である。「水のように」では初めてのパコ・デ・ルシアとの共演を実現。それ以来、エンリケ・モレンテ、パンセキート、ラ・スーシ、ドゥケンデ等の偉大な歌手達と共演する。同様に、メカノなどのポップスミュージシャンや、カルロス・カノなどの歌手達からも注目を浴びる。 彼のソロとしての初めてのレコードは1987年の「ロサス・デ・アモール(愛の薔薇)」である。4年間の空白を経て、1991年「バリオ・ネグロ(黒の地域)」を録音。このアルバムではカマロンなどの著名な歌手が参加し、彼は「時代の声」と題するタンゴを歌っている。 1997年に彼はピアニストであるミシェル・カミーロとの後に成功するコラボレーションが始まる。聴衆やマスコミからの彼への評価というものは驚くべきもので、彼の公演はバルセロナのジャズフェスティバル、後には1998年バレンシアの音楽フェスティバル等が実現される。 1999年にはポーランドのギターフェスティバルに参加し、キューバ、ドイツ、フランス、イタリアでのツアーを行った。東京のジャズクラブ、ブルーノートでミシェル・カミーノとの共演を果たす。
多くの人がフラメンコギターを弾くが、トマティートのようにクリアには弾けない。トマティートにとってギターはフラメンコの本質を聞き分けること。彼は演奏をマスターするのに猛稽古する必要がない。彼は全てを理解することができる。彼のソレアはソレア、彼のタンゴはタンゴ、彼のブレリアは・・・本当に素晴らしい。 親指でギターをかき鳴らす様は気力溢れるギタリストである。 余りにも多くの楽器との共演によって、彼は「エレベーターの子」と呼ばれる程、ギターの弦の音楽を上下させる。彼の鳴らすジプシーの繊細な音の響きは常に我々を圧倒する。
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