■ 再放送のお知らせ ■
小松原庸子コーディネート
“今宵フラメンコを極める”にトマティートが出演しています。
NHK BS2
12月3日(火) 22時〜23時13分
一度見た方も 見逃した方も 是非ご覧下さい!!
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■ USAコンサート情報 ■
2003年2月 Washington DC & New Yorkにて、 トマティートのコンサートが開催されます。
開催日: |
2月7日 Washington DC 2月9日 New York |
詳しい情報はこちら。
Flamenco Festival USA 2003
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トマティートのプロフィール |
ホセ・フェルナンデス・トーレス“トマティート”は1958年アルメリアに生まれ、幼少の頃から同じくトマテという名の父と、祖父であるミゲル・トマテのギターを聞いて育った。12歳の頃、住居をアルメリアからマラガに移し、そこでタベルナ・ヒターナなどのタブラオで演奏しつつ、音楽の勉強を始める。そこでは、パコ・デ・ルシアだけでなく、カマロンとも知り合い、カマロンは当時無名であったトマティートを彼の伴奏者として採用し、それ以来カマロンの死に至るまで、カマロンにとって無くてはならない仲間となった。
人懐っこい微笑をたたえるカリスマ性のあるトマティートは神様と呼ばれたカマロンの右腕であったという特別な崇拝をもって敬われる。カマロンの天才は彼の傍らに座っていた。トマティートは書物にないことを学び得た。選ばれた当時の彼はパコ・デ・ルシアに憧れる青年であった。カマロンはギターについて、またその緻密さとコンパスに精通しており、フラメンコに優れた仲間を必要としていた。
そこで、アルメリアのギタリストは好機に恵まれた。「時代の伝説」が製作された時、トマティートはわずか二十歳にも満たなかった。
間違いなく、彼の最も注目すべき経歴はホセ・モンヘ・クルス“カマロン・デ・ラ・イスラ”の晩年18年間トマティートが彼の伴奏をしていたことである。カマロンとは密度の濃いレコード製作活動を行ったり、スペインのフラメンコフェスティバルやリサイタルに随行したりしただけでなく、モントレーやニューヨークなどの重要な都市のツアーにも随行している。 アンダルシアで主要なフラメンコフェスティバルに参加し、彼の並外れた才能が批評家とフラメンコ愛好家の注目を集める。
彼の個人的な活動の中で、当初最も目立っているのは1984年セヴィリャのビエナルのギターコンクール、1985年マドリッドのテアトロ・アルカラ・パレスのフラメンコフェスティバル、1986年マドリッドの第5回ジャズ・フェスティバル、1991年マドリッド市の夏のフェスティバル等である。
カマロンの死後、トマティートはコンサートや特に1993年1月のマドリッドのフラメンコフェスティバルにおいて、ギタリストとしてきらびやかな経歴を築き始めた。
彼は数多くのスペインにおけるフラメンコフェスティバル、多様な音楽イベントに参加し、各地の闘牛場や大ホールで著名な歌手との共演を果たしている。
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トマティートの活躍 |
「時代の伝説」はトマティートがカマロンに伴奏しているLPのシリーズの1枚目である。「水のように」では初めてのパコ・デ・ルシアとの共演を実現。それ以来、エンリケ・モレンテ、パンセキート、ラ・スーシ、ドゥケンデ等の偉大な歌手達と共演する。同様に、メカノなどのポップスミュージシャンや、カルロス・カノなどの歌手達からも注目を浴びる。
彼のソロとしての初めてのレコードは1987年の「ロサス・デ・アモール(愛の薔薇)」である。4年間の空白を経て、1991年「バリオ・ネグロ(黒の地域)」を録音。このアルバムではカマロンなどの著名な歌手が参加し、彼は「時代の声」と題するタンゴを歌っている。
1997年に彼はピアニストであるミシェル・カミーロとの後に成功するコラボレーションが始まる。聴衆やマスコミからの彼への評価というものは驚くべきもので、彼の公演はバルセロナのジャズフェスティバル、後には1998年バレンシアの音楽フェスティバル等が実現される。
1999年にはポーランドのギターフェスティバルに参加し、キューバ、ドイツ、フランス、イタリアでのツアーを行った。東京のジャズクラブ、ブルーノートでミシェル・カミーノとの共演を果たす。
ミシェルとの共演は「スペイン2000年夏」というタイトルでCD発売が実現し、比類ない大成功を収める。この成功は、売上レベルだけではなく、ラテンジャズの優秀なCDに与えられる、ラテングラミー賞を獲得する程であった。トマティートはさらに“1987年パリにて”で別のグラミー賞をカマロン・デ・ラ・イスラの伴奏によって獲得している。
2001年2月トニー・ガトリフ監督による映画「ベンゴ」のサウンドトラック共作者としてシーザー賞が与えられる。
2001年9月、「IN GUITAR Y LA BATIE DE GENEVE」フェスティバルでの彼のツアーは聴衆とマスコミの賞賛を浴びた。この成功が功を奏し、2002年春、ジュネーブにおけるカマロンを記念する公演の招聘を受けている。一方で、カルロス・サウロ監督の作品アイーダ・ゴメス舞踊団による「サロメ」の音楽を担当する。
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2000年ラテン・グラミー賞受賞のトマティート |
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多くの人がフラメンコギターを弾くが、トマティートのようにクリアには弾けない。トマティートにとってギターはフラメンコの本質を聞き分けること。彼は演奏をマスターするのに猛稽古する必要がない。彼は全てを理解することができる。彼のソレアはソレア、彼のタンゴはタンゴ、彼のブレリアは・・・本当に素晴らしい。
親指でギターをかき鳴らす様は気力溢れるギタリストである。
余りにも多くの楽器との共演によって、彼は「エレベーターの子」と呼ばれる程、ギターの弦の音楽を上下させる。彼の鳴らすジプシーの繊細な音の響きは常に我々を圧倒する。
トマティートのCDはこちらで視聴できます。
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