カルメン - メリメ作 - CARMEN
「小松原庸子スペインと30年」記念公演
薔薇の芳醇な香りが情熱の世界を彷うとき
女を愛する男の声が聞こえる・・・
あまりにも自らの愛に純粋であるが為に求める数々の恋・・・
あくまでも自由を愛する為に招いた一人の女の悲劇 ・・・
どうしてもオペラを連想してしまう今までのカルメンを一掃し、メリメの原作を軸に、あくまでも自由を求めたカルメンと一途に彼女を愛し続けたドン・ホセをフラメンコの「カルメン」としてドラマティックに描いた。
スペイン公演においても「今まで見た1000のカルメンの998回より感銘を受けた」と称され、スペインにおける小松原の評価を益々高める作品となった。
■作品内容■
プロローグ
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ホセとカルメンの争い。
ホセ、カルメンを刺殺シーンより幕が上がる。
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1.ホセの回想
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男達と戯れるカルメン。その中にエスカミリョも。
カルメン、ホセに気付き近寄る。魅了されていくホセ。
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2.酒場
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酒場の喧騒の中、歌い踊る人々の中にカルメン、エスカミリョ、夫ガルシア。
ホセ、カルメンを捜し求めて登場。カルメンの喜びに踊る二人。
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3.カルメンの部屋
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ホセを部屋に誘い、愛の踊り。
夫ガルシア登場し、ホセと格闘。ガルシアの死。
新しい愛に喜び踊るカルメンと全てを忘れカルメンの虜になっていくホセ。
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4.山
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占い師(ブルハ)ホセの運命を占うが、聞こうとしないホセ。
既にホセに飽きたカルメン、闘牛士エスカミリョとの新たな恋。
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5.闘牛場の広場
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町の踊り子、闘牛士達、祭りを楽しむ人々。
エスカミリョとカルメン。
陰で見つめているホセ、思い余りカルメンに近づき怒り、哀願、そして殺意。
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写真/スタッフ・テス(株)
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